子育て②:ワガママ言う子は叱るべき?放置すべき?社会性を身に付けさせるためにすべき事。

仁の子育て論

子供って、何かと親の思うように動いてくれませんよね。周りのことも考えず自分勝手に振る舞う、自分のやりたいことだけしかやろうとしない。
まさにワガママの塊のようです。

” ワガママ ” とは、見方を変えると ” 甘え ” とも取れます。ワガママを許してしまうと甘やかすことになり、その子のためにはならない。親としてここはビシッと叱らねば…
子供のことを思えば、これは自然な流れですよね。

でも、子供のワガママを叱る前にちょっと考えてもらいたいんです。
子供がワガママな行動を取るのは、実は大人になるための大切なプロセスのひとつなんです。

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ワガママは、実は社会性を身に付けるための大切なプロセス

子供というのは、まだ社会性が身に付いていません。家庭や学校などでこれから社会性を身に付けていこうしている段階であり、いわば自己中心的な存在です。

自分のことしか見えていない、大人と同じように周りの人の気持ちなんかを想像することがまだ出来ないのです。自分の気持ちや思いを中心に動くものだから、どうしてもワガママな振る舞いが多くなってしまいます。

だから ” 子供はワガママ ” というのは普通のことなんです。子供を大人と同じ感覚やレベルで考えてしまってはいけないんです。

で、僕ら親や大人というのは子供に早く社会性を身に付けてもらおうと、子供にいろいろアドバイスなんかをします。世間のルールやマナーを教え、それに反することをした時は注意をします。ワガママな振る舞いなんかをした時は、叱ったり罰を与えたりすることもあります。

でもね、実は子供のワガママを押さえつけることは、必ずしも子供に社会性を身に付けさせることにはならないんです。場合によってはむしろ、逆効果になってしまうのです。

じゃあ子供に社会性を身に付けさせるには、どうすればいいか?

僕は子供に社会性を身に付けさせるために、むしろ我(が)を出させるようにしています。子供のワガママな言動を否定せず、むしろ引っ張り出していきます。

もちろん僕は「子供はワガママな振る舞いをしてもいい」なんて言ってるわけじゃないですよ。そのワガママが周囲の人たちに迷惑をかけるようなことであれば、具体的にどういう迷惑がかかってしまうのかを子供にきちんと説明し、どういう行動を取っていけばいいのかを子供と話し合います。

ワガママというのは見方を変えると、子供の ” 自己主張 ” です。自分の正直な気持ちや意見を、子供なりに表現しようとしているのです。
そして自分で自分の気持ちや考えが分からなければ、他人の気持ちを想像することは出来ません

自分がされて嬉しいことは、他のみんなも大抵同じように「されたら嬉しい」と感じるものです。自分がされて嫌だと感じることも、やはり他のみんなも同じように「されたら嫌だ」と感じるものです。

他人の気持ちを想像するためには、まずは自分の気持ちを正直に感じることが必要です。自分の気持ちをきちんと受け止める、素直に表現することが必要なんです。そして他人の気持ちを想像出来なければ、他人を思いやることも当然出来ません。

もし子供のワガママを無理矢理抑え込んでしまうと、子供は自分の気持ちを素直に感じてはいけないんだと考えるようになります。感情にふたをし、何も感じないよう心を閉ざしてしまいます。社会性を身に付けるどころか、逆に社会性を身に付ける機会を失い、対人関係に問題を抱えることとなってしまうのです。

もちろん子供のワガママを、何でもかんでも叶えてあげようなんて話を僕はしているわけではありませんよ。それだと単なる ” 甘やかし ” です。

ただ、子供がワガママを言ってきた時、そのワガママをいきなり頭ごなしに叱ったり抑え込んでしまうのではなく、まずは子供の気持ちを聞いてあげる、受け止めてあげることが大切です。

そしてそのワガママが子供のためにならなかったり、周りの人に迷惑がかかってしまうようなことであれば、そのことをきちんと子供に話し、どうすればいいかを子供と一緒に考えてあげる。

それが、子供に社会性を身に付けさせてあげるための一番の近道だと、僕は思います。

 

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