14:これさえ押さえれば子育ては上手くいく。子育て本には書かれていない子育ての基本。
2018/04/10

子育てをしていると、つい焦ってしまいますよね。
周りの子供たちと比べて発育が遅かったり、勉強や運動が出来なかったり、その年齢であれば当然出来ているようなことがなかなか出来なかったり…
または育児書に書かれている通りに出来てないと、「自分の教育の仕方が間違っているのでは…」なんて不安に思ってしまうこともあるかと思います。
実際僕も、日々迷いながら子育てをしています。
どういう子育てがこの子の成長にとって一番なのか、しょっちゅう頭を悩ませてます。
今の時代、ネットで検索すれば子育てに関する情報はたくさん出てきます。
でも実は、どの情報にもたいてい抜け落ちてるんです。
子育てにおける大切なことが。
子育てにテクニックなどいりません。
これさえ理解していれば、それだけで子育てはだいたい上手くいきます。
今回はそのことを皆さんにシェアしたいと思います。
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” 何も言うな。信じて待っちゃれ。”
僕はバイク通勤しているんですが、ある日の帰り道、ふと近所のスーパーに立ち寄りました。
駐輪場にバイクを止めると、目の前の壁に、ある一枚のポスターが貼ってありました。
はっきり覚えてないんですが、確か奇麗な夕暮れの海の写真のポスターだったと思います。
バイクを停めた僕は、何となくそのポスターを眺めていました。
すると、ポスターに書かれている “ある文章” が目に入ってきました。
そのポスターの端の方に書かれた文章、そこには
『何も言うな。信じて待っちゃれ。』
と、一言書かれてありました。
この頃の僕は子供のやることに対し、頻繁に口出しをしていました。
自分の考えに自信もあった僕は、子供に向かってアドバイスをしてあげているつもりで、自分の考えを子供に押し付け続けていました。
でもあのポスターに書かれた文章を読んで僕は、ハッとさせられました。
「俺は子供のことを信じてあげられてるんだろうか。子供を信じ、そして子供が自分で答えを出すのを待ってあげられてるだろうか。つい子供にあれこれ言ってしまうのは、俺が子供のことを信じてあげられてない証拠なんじゃないか…?」
子育てとは、”信じて待つこと” です。
子供のことを信じ、そして子供が自分で答えを見つけ出すまで待ってあげることです。
子育てが上手くいかない原因、その根底には、子供を心配するがゆえに子供のことを信じきることの出来ない親の心、子供を信じ待ってあげることの出来ない親の心があるからです。
逆に、子供を信じ待ってあげることが出来たなら、子育てはたいて上手くいきます。
途中いろいろ問題は起こっても、最終的には上手くいくのです。
子供は放っておいても自分で成長しようとするもの
人間の本能というものは基本的に、良くなる方向へと自然と向かっていくものです。
例えばケガや病気なんかもそうですよね。
ケガや病気をしても、人間の体は自然とケガや病気を治そうと働き始めます。
良くなる方向へと向かおうとします。
そしてこれは、子供も同じです。
特に子供は、大人に比べ知識欲がとても強いものです。
「もっと知りたい」「もっと出来るようになりたい」
放っておいても自分で成長しようとするものなんです。
でも子供には個人差があります。
早く出来るようになることもあれば、周りの子はみんな出来てるのにウチの子だけ出来ない…なんてことも普通にあります。
人間は一人ひとり違うわけだし、その子によってペースも違います。
子供によって “違い” が出るのは当然です。
でも僕ら親は、この “違い” を冷静に受け止めることが出来ません。
自分の子が劣っている、周りから取り残されてしまう、または自分の教育が悪いんじゃないだろうか、または周りからそう思われるんじゃないだろうか、そう感じて焦ってしまいます。
その結果、その子のペースを無視し、親の都合や親のペースで子供に無理矢理やらせよう・出来るようにならせようとしてしまいます。
でもね、心配しなくても大人になるにつれ、必要なことは身に付きます。
遅かれ早かれ大人になるまでに、必要なことはみんな出来るようになるんです。
それがちょっと早いか遅いかだけの話なんです。
僕なんか、幼い頃から何をやっても一番遅い子でした。
みんな出来てることが僕だけ出来てない。
いつもきょうだいや周りの人間に手伝ってもらわないと何も出来ない。
正直僕の親は大変だったんじゃないだろうかと思います。
でも大人になった今、僕がそのことで何か困っているのか?と言えば、何も困っていません。
物覚えも悪く、何をやってもダメだった僕が、今は何不自由なくみんなと同じように普通に社会生活を送っているんです。
大丈夫。
焦る必要なんか無いんです。
子供によってそれぞれペースが違います。
合わせてあげればいいんです、その子のペースに。
周りのペースに合わせる必要なんて無いんですよ。
信じて見守るしかない
あなたは生き物を、小さい時から育てたことはありますか?
無いのであれば、では植物を育てたことはあります?
生き物や植物というのは、手をかけてあげないと上手く育ちません。
でも、手をかけ過ぎると、逆に上手く育ってくれないものです。
例えば生き物は、しっかり育ててあげようとご飯を食べさせすぎると肥満になったり、場合によっては食べすぎで死んでしまうこともあります。
植物もそうです。
水を上げ過ぎると腐ってダメになってしまいますし、栄養剤を与え過ぎても上手く育ちません。
子育ても、これと同じです。
良かれと思って子供にいろいろさせてあげるのは、良いことだと思います。
でも子供が望んでもいないのに、親の希望や親の都合で無理矢理やらせてしまうと、子供はまっすぐに伸びていきません。
場合によっては、子供がダメになってしまいます。
親として、子供にしてあげなければならないことはあります。
でも親としてやるべきことをしてあげたら、後は子供自身が育つのを待つしかないんです。
子供の “良くなる方向へ成長しようとする力” を信じて見守るしかないんです。
子育てで一番大切なのは、 “自信を持たせてあげること” 。
自己肯定感を高めてあげることです。
子供は、親や身近な大人から信頼してもらうことによって、自分を信じることが出来るようになります。
だから親から疑われたり、信じて任せてもらえなければ、自分を信じる心が育ちません。
子供に自信を持たせてあげるには、まずは親自身が子供にとっての一番の理解者であり味方だということを、子供に伝えないといけません。
子供が上手く出来ないからと言って親が焦ってしまうと、それは子供にも伝わり、子供はもっと焦ってしまいます。
子供にダメ出しばかりしてしまうと、子供は「僕(私)ってダメな人間なんだ」と感じ、どんどん自信を失っていきます。
その結果、子供自身が持つ “自己評価” は下がっていき、やがて子供の中にある「前に向かって進もうとする勇気」を挫いてしまうこととなるのです。
親の “待つ” という姿勢は、子供にとっては「あなたを信頼しているよ」と言ってもらってるのと同じなんです。
親の “信じて待つ” という姿勢は、子供に安心感を与え、自信を持たせ、そして前に向かって進もうとする勇気を育みます。
子供を大切に思えば思うほど、子供に対する心配事は増えていきます。
でもその気持ちを抑え、子供を信じ、任せ、そして待ってあげましょう。
子供の “良くなる方向へ成長しようとする力” を信じて、見守ってあげましょう。
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