子育て㉗:その間違った褒め方が子供をダメ人間にしてしまう!評価すべきポイントはココです。

仁の子育て論

親というのはみんな、子供の幸せを願うもの。
我が子が勉強、スポーツ、習い事…いろいろなことで評価されたり結果を出したりすると、親としては嬉しいですよね。

ところで子供が何かしらの結果を出した時、あなたはどんな褒め方をしていますか?
おそらく多くの親が、結果そのものを褒めているのではないかと思います。100点取ったから偉い、優勝したからすごい、そうやってその結果に注目し、結果を出したことが良いことなんだといった感じで褒めているのではないでしょうか。

結果を出したことを褒めたり認めたりしてあげるのは、良いことだと思います。子供にとっては、自分の力で成し遂げて、そしてそれを周りのみんなが認めてくれたという経験は、そのまま子供自身の自己評価を上げてくれます。

なによりお父さん・お母さんが喜んでくれた、認めてくれた、そのことが子供にとっての一番のエネルギーとなります。

でも子供のことを思うのであれば、結果もそうですが、そこに行き着くまでの努力や過程こそを認めてあげてほしいんです。結果以上に、努力に対して注目してあげてほしいのです。

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努力なくして結果は出ない

大人になり社会に出れば、結果を求められるようになります。会社でも結果を出す人間が評価され、結果を出せなければ評価は下がる。そしてそれは、給料やいろいろな待遇面にも反映されることとなります。

でもよく観察してみてもらいたいのです。
常に安定して結果を出す人間というのは、必ず人一倍努力しています。努力していないように見えても、人の見えないところで頑張っていたり、たくさんの失敗や苦労を人知れず重ねていたりします。

常に安定して結果を出し続ける人間というのは、必ずそれに見合った努力をしてきている。成功するために多くの努力をし続けてきているんです。努力なくして成功し続けることは出来ないのです。

 

そしてこれは、子育てにも当てはまります。
例えば
結果に行き着くまでの努力を見ずに、結果だけを褒めて評価していくと、どうなるか?

そうすると、とにかく結果にばかりこだわる子供になっていきます。結果を出さなければ評価してもらえない、結果を出し続けなければ認めてもらえない、結果を出せなければ自分に価値がない、そう考えるようになっていきます。

そうすると、どうなっていくか?
とにかく結果さえ出せればいい、どんな手を使ってでも結果さえ出せば評価してもらえる、そういう発想になっていきます。つまり極端な話、どんな手段を使ってでも結果さえ出ればいい、相手を蹴落とそうが、どんなズルい手を使おうが、関係ない。とにかく結果さえ出せればそれでいい、そう考えるようになってしまうのです。

しかしこういう発想では、当然ですがいずれ通用しなくなっていきます。
勉強にしても、スポーツにしても、仕事にしても、正しい努力を積み重ねなければ結果は出てくれません。ズルや手抜きをすればするほど、後で自分が苦労することになってしまうのです。

 

と言うことで子供が結果を出した時、その結果を褒めるのとセットでその努力や過程もしっかりと認めてあげてください。そして子供たちが親に一番認めてもらいたい部分というのは、実は自分が結果を出せたことではなく「その結果を出すために自分は一生懸命努力したんだ」という頑張りの部分だったりします。「困難にもめげず、自分は一生懸命頑張ったんだ」という努力やその気持ちを子供は何よりも一番分かってもらいたいのです。

だから仮にもし子供が頑張ったけれど結果を出せられなかったとしても、その努力は必ず認めてあげてください。なぜなら自分の努力にちゃんと気づいて認めてもらえることによって、再びチャレンジするための勇気が子供の中から湧いてくるからです。

そして結果と共にその努力や過程をきちんと認めてあげることにより、子供は「結果を出すためには、それに見合った努力が必要なんだ」ということを学んでくれます。そうすると、きっと子供は地に足をしっかり付け、真っ直ぐ伸びていく人間へと成長してくれるはずです。

 

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