子供が元気に育ち、無事一人前の大人になってくれるのは全ての親が持つ共通の願い。
でも子供というのは、親の思うようにはなかなか育ってくれません。
子供を見ていると、不安の種が尽きることはありませんよね。
大人の目から見ると子供は未熟な存在です。
間違っていること、要領の悪いことばかりやります。
つい口が出たり手が出たりしてしまうものです。
ではあなたは、子供にどんな大人に成長してもらいたいですか?
どんな大人が、あなたにとっての理想ですか?
どんな人間になってくれれば、あなたは安心できますか?
子育ての目的とは
親というのは子供に対し、様々な期待や願いを持つものです。
子供を大切に思っているのであれば、ごく自然なことです。
周りから落ちこぼれないように、勉強を頑張ってもらいたい…
周囲と協調できるように、常識を身に付けてもらいたい…
出世して安定した人生を送ってもらいたい…
良い相手と巡り合い、幸せな結婚生活を送ってもらいたい…
親というのは、子供の幸せを願うものです。
幸せを願うが故に、どうしても口や手が出てしまうもの。
あなたにも、子供に対する期待や願いがあると思います。
僕にも同じように、あります。
でもここで、ちょっと考えてもらいたいのです。
子供に対するあなたの期待や願い、それは果たして子供の望んでいるものと同じでしょうか?
あなたの思っている幸せの基準、それはあなたの子供が持つ幸せの基準と全く同じものでしょうか?
もしかすると、正しいと思ってるのは親だけかもしれません。
あなたの幸せの基準と、子供の幸せの基準、全く違うものかもしれません。
何が幸せなのか、何が正しいのか、それを判断するのは子供自身です。
判断を下し、その判断に責任を持ち、そしてそれを背負うのは、その本人にしか出来ません。
子供の人生を、親が代わって背負ってあげることは出来ないのです。
親にできるのは、アドバイスをしてあげること。
そして子供の下した決断を見守り、必要であれば手助けをしてあげること。
子供の人生に対し、子供が人生を全うする最期まで全責任を持てない以上、子供の人生を親が代わって決めてあげることなど出来ないのです。
子育ての目的とは、
『子供の精神的自立を手助けしてあげること』です。
自分の頭で考え、自分の頭で判断し、自分の意思で行動を起こす。
何が正しいのか、何が間違っているのか、自分で考え自分で答えを見つける。
問題にぶつかっても、自分の力で解決出来る力を身に付けさせる。
それが子育て・教育の目的です。
何が正しくて何が間違っているのか、その答えを教えてあげるのが教育ではありません。
自分で考え判断する力を身に付けさせるのが教育です。
最初にも言ったとおり、大人の目から見れば子供は未熟な存在です。
見ていて危なっかしく感じたり、明らかに間違ってると思えることもやってしまいます。
でも、子供を信じてあげましょう。
子供のやることを忍耐強く見守り、必要な時には手を貸してあげる。
子供の成長を後ろから見守ってあげることこそが、子育てです。
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