心と体は連動する!チックの症状が出ている子の内面で起こっていること【子供のチック:2】

   

前回の記事『子供のチックを無理にやめさせると余計酷くなる!【子供のチック:1】』では、

・チックの症状は、心(精神)のバランスをとるためのもの

・症状は無意識に起こるものであり、子供の意思ではコントロール出来ないもの

といった話をさせていただきました。

 

では今回は、

・どういった時に症状が出やすくなるのか?

・症状が出ている時、子供には一体何が起きているのか?

といったことについて、話していこうと思います。

 

人間の心と体は、つながっています。

心の中で何かが起こると、それは何らかの形で必ず体や行動に現れる。

心と体は、常に連動しています。

 

チックの症状が出ている時、子供の心の中で何が起こっているのか、僕自身の実体験を元に話していきますね。

 

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 なぜチックの症状が悪化するのか?

前回の記事でも話した通り、チック症は心のバランスをとるためのもの。

いろんなストレスやプレッシャーから心を守るために、自分の心が発動させた”救済処置”。

ということはチックの症状が激しく出ている時は、それだけ心が不安定な状態になっているということ。

 

僕自身、子供の時には「どんな時に自分のチックの症状が激しく出ているのか?」といったことは、全く分かりませんでした。

症状は無意識の状態で出ているため、症状が出ていることさえ自分で気づかないことも普通にありました。

大人になってから自分の意思でチック症と向き合い、そして「どんな時・どんな状況の時に、症状がより現れているのか?」といったことを意識し観察するようになってから、自分の中で起こっていることに気づけるようになりました。

 

では、どんな時に僕のチックの症状がよく出ていたのか?

それは

・強いストレスやプレッシャーがかかっている時

・そのストレスやプレッシャーから解放された時

この2点の時に、より激しく症状が出ていました。

 

まず1つ目の「強いストレスやプレッシャーがかかっている時」ですが、これは感覚的に何となく分かってもらえるのではないでしょうか。

チック症を持っているかどうかにかかわらず、僕ら人間というのは誰しも強いストレスやプレッシャーがかかると、心臓がバクバク鳴り出したり、手足が震えたり、冷や汗をかいたりと、緊張や動揺したりすると思います。

例えば仕事で大きな失敗をしてしまったり、大勢の前での発表会、未知のチャレンジをする時、または他人から責められたり非難されたり、叱られたり…

そんな時は誰だって緊張したり動揺したり不安になったりと、精神的に不安定な状態に陥ります。

そしてそんな時、不安定になった精神のバランスを取ろうとチックの症状が激しく出始める。

 

次に2つ目の「そのストレスやプレッシャーから解放された時」ですが、中には1つ目の「強いストレスやプレッシャーがかかっている時」にチックの症状がほとんど出ない子もいます。

そんな子はそのストレスやプレッシャーから解放されて気が抜けた時に、チックの症状が一気に出ることがよくある。

 

例えば中には、外出している時には症状がほとんど出ないのに、家に帰るととたんに症状が出始めるという子もいる。

例え外にいる時に症状が出ないからといって、外出時に精神的に安定していて家に帰ると不安定になっている、とは限らない。

その逆の可能性もある。

チック症の子供というのは、例えその時(外出時)に症状が出なくとも、別の時・別のタイミング(家にいる時)でバランスを取るための行動(チックの症状)をしなければ、バランスを崩したままになってしまう。

症状が出せない時は、出せる時・出しやすい状況の時に、一気に症状が出てしまうのです。

 

 

以上、症状が激しく出やすい2つの状況について話しましたが、両方に共通しているのは「精神的なバランスを保つために、子供本人が症状を必要としている」ということ。

今のその子にとって、心のバランスを保つためにはチックの症状が必要であり、チック症というのは自分を守るために心が発動させた救済処置なんです。

 

だから無理にチックの症状をやめさせようとすれば、そのとたんに子供は心のバランスを崩し始め、症状は酷くなっていく。

例えばチックの症状を我慢させたり、または子供が意識して症状が出るのを我慢したとする。

すると必ずその後に、我慢した分がまとめて一気に噴き出します。

いや、我慢した時のストレスも加わり、より酷い症状が現れるはずです。

仮にチックの症状を無理矢理抑え込んだとしても、違う形で別の症状、しかもより酷い症状が現れることになるかもしれない。

 

だから子供にチックの症状が出ても、それを無理にやめさせてはならないし、注意したり指摘したりもするべきではない。

前回の記事でも言いましたが、大抵のチック症は一過性のものであり、子供が精神的に成長し、自分を取り巻く環境にうまく適応出来るようになると、自然と無くなるものです。

僕ら親や身近な大人が出来るのは、子供が自分の症状を気にし始めた時、自分たち親や身近な大人はそんな症状など全く気にしていないよと伝え、子供を安心させてあげること。

症状が出ていることを、子供自身に気にさせないようにする。

最優先させるべきは、子供の心(精神)を安定させてあげることです。

 

僕の経験上で言えることは、チックの症状を抑えるためには子供の不安を取り除き、安心させ、そして出来れば子供に自信を持たせることによって心を安定させてあげること。

そのためには、親の”子供を信じる気持ち”が必ず必要になる。

子供の心を落ち着かせ安定させるためには、親子の信頼関係以上に有効なものは無い。

チック症も含め子供の全てを、まずは親または親代わりであるあなたが受け入れてあげてください。

それがチック症に対する、一番の特効薬になるはずです。

 

 

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