子供のチックは制御出来ない!親である僕らが出来ることとは…【子供のチック:4】

   

子供の頃から、僕はずっとチック症でした。

大人になった今でこそ、チックの症状を意図的にコントロール出来るようになりましたが、子供の頃はコントロールすることなど全く出来ませんでした。

いつ症状が出るか分からない、出てると分かってても止めることが出来ない。

子供の僕には、本当になす術がありませんでした。

 

もし仮にあなたがチック症であり、人前で勝手に体の一部が不自然に動いたり、突然声が出たりして、その姿を周りの人達に驚いた眼で見られたとしたら、どうですか?

つらいですよね。

恥ずかしいですよね。

 

ではそんなチック症に苦しむ子供に対して、僕ら親は一体何が出来るのか?

身内の人間として、どう接してあげたらいいのか?

周りの人間はどんな対応をしていけばいいのか、チック症を抱える人間として僕なりの考えを話していきます。

 

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 チックの子供が一番欲しいもの

ところでチック症の子供にとって一番つらいことって、何だと思いますか?

それは「親など身近な人間が自分の症状を理解してくれないこと」です。

これはあなたがチック症ではなくても、感覚的に分かってもらえるのではないでしょうか。

 

子供に限らず人というのは自分がつらい時に、そのつらさを周りから全く理解してもらえないことほど精神的につらいことはありません。

自分はつらい中頑張っているのに、そのつらさや頑張りを全く分かってもらえない、理解してもらえない、受け止めてもらえない…

これほど孤独なことはない。

 

例えばあなたも、会社で大変な仕事を頑張っているのに、会社の仲間は知らんぷりで誰も手伝ってくれようとしない、大変さを理解してくれようとしない。

例えば毎日家族のために一生懸命家事を頑張っているのに、「やって当たり前」みたいな態度をとられる。

または人生で大きな困難にぶつかっているのに、信頼している家族や仲間が誰も助けてくれようとしない、大変さに誰も気づいてくれもしない。

…これって、すごく孤独を感じませんか?

 

それと同じです。

チック症に苦しんでいる子供の心は、孤独なんです。

自分一人だけが訳の分からない症状に悩まされ、孤独に戦っているんです。

 

だから親や身内の人間は、チックを抱える子供の心を孤独にさせてはならない。

共に生きる家族・仲間として力を合わせ、決して子供を孤独にしない。

チックに悩まされる子供が一番欲しいもの、それは「病気に対する周りの人間の理解」なんです。

 

ここまで話せば、チックを抱える子を持つ親や身内の人間が何をすればいいか、もうお分かりですよね。

僕らのすべきこと、それはチックという病気を理解してあげること。

チックの症状を否定せず、チックも含めて丸ごと子供を受け止めてあげる。

子供がチックに立ち向かうためには、身近な人間みんなの協力が必要なんです。

みんながその子供の味方になってあげないといけないんです。

 

とは言え理解しようと思っても、実際にチック症にかかった経験が無ければ、やはり感覚的に理解するのは難しいと思います。

でも感覚的に理解は出来なくても、理屈として症状を理解してあげることは出来るはず。

チック症に苦しむ子供のために、その子の親きょうだいや身内、特に一緒に住んでいる人間は全員この病気を理解し受け入れてあげてください。

 

なぜ全員なのかというと、いくらあなたが本人のために安心して安らげる空間を作ってあげても、あなた以外のたった一人の無理解な人間の言葉や行動1つで、その安らげる空間はいとも簡単に崩れてしまうから。

特に普段から接する機会の多い人間に理解してもらえなければ、その子は常に気を遣わなければならず、症状はますます悪化してしまう。

 

子供の心はまだ幼く、成長段階です。

大人のようには強くはない。

だから外からの言葉や態度に対し、想像以上に大きな影響を受けてしまう。

ちょっとした心無い言葉1つで、簡単に自己否定の心が芽生えてしまう。

しかも親切な言葉より、悪意のある言葉のほうがずっとインパクトがある。

親切な言葉がジンワリと心に届くのに対し、悪意のある言葉はストレート且つダイレクトに心に突き刺さるもの。

 

一番苦しいのは、チックを抱える子供本人。

症状が出て、一番戸惑っているのも本人。

どう対処していいのか分からず、一番困っているのも本人。

症状が出て一番つらいのは、その子本人です。

 

ぜひ、周りのみんなで支えてあげてください。

その子を丸ごと受け止め、その子にとって安心できる味方となり、そして共に立ち向かってあげてください。

「あなたは決して独りではないんだよ」ということを、どうかあなたなりのやり方で子供に伝えてあげてください。

 

 

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